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執筆者の写真Mami

ときたま 第二章

更新日:7月21日

20年ほど前に、ときたま書くことを始めて、よく覚えているのは、文章が、べらぼうに希望とエネルギーにあふれていたことだ。自分では、あまり調子に乗っているように見えないよう慎重に言葉を選んでいたにもかかわらず。

若さの長所であり短所。


しばらく書くことから離れていたのは、書くたびに、少しだけ傷つくからだった。

自分が自分の価値観を押し付けてはいないか、誰かを傷つけてはいないか、自己憐憫や虚栄をちらつかせてはいないか、そもそも私なんかの文章を公に掲載するなんて、おこがましいじゃないか!

文章をアップするたび、そんな思いに延々とさいなまれ、じゃあなぜ書くの?と自問自答しながらも、ついまた書いてしまう。


自分が傷つくことは避けられないだろう。だからなるべく傷つかないように書こう。自己憐憫や虚栄の香りに細心の注意をはらおう。読む人が心配したり、暗い気持ちにならないよう気をつけよう。


心が健康な時にだけ、

ときたま、書こう。

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