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チビからの手紙

  • 2025年10月27日
  • 読了時間: 2分
思い出のアート

もう何年も前のことだけれど、誕生日の前の日にプレゼントだといって、小学校の同級生のチエちゃんがメールをくれた。そこには写真が添付してあって、小学校の卒業文集の表紙が写っている。そしてもう一枚「将来の夢」のページの写真。一人分は小さな短冊くらいのスペースで、自分の短冊の一番上に、私がヘタクソな絵で三つ編みの自分の顔を描き、その下に「夢」をつづっている。そもそもそんなものを書いたことすら忘れていたので、一抹の不安を覚えつつ、何書いたの?私…と恐る恐る文章に目をやる。

「将来は、シンガーソングライターになりたい。」そう書かれていた。


「号泣」というのは、こういうことをいうのだと、その時初めて知った。

たくさん回り道をしてやっと入り口にたどり着き、そして歩いていた道。だけど、しばしば足もとがおぼつかなくなり、途方に暮れたり、座り込んだり。そんなことの連続だった。自分を愛することができなかったし、そんな人間が愛を歌ったり、ましてや伝えることなんてできないと、つらい思いで日々を過ごしていたと思う。

ぽっちゃりの幼い私が「約束したじゃない、ちゃんとやってよ」と言っているようだった。私は、小さな私の夢を読んで、声をあげて泣いた。


道を歩き続けることに少し疲れてしまい、道を降りようかと考えていたあのころ。

奇跡のようなプレゼントを送ってくれたチエちゃんに、感謝という言葉では言い尽くせない思いでいっぱいになり、長い年月を経てなお、こうして彼女と繋がっていることの幸福を思った。


今でも、くじけそうになると、あのぽっちゃり顔がひゅっと出てきて「ちゃんとやって」と言う。「私は、あなたを信じてる」とも、たまに言ってくれる。

はいはい、がんばるよ。


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